Honey Jewel~密な関係~



そして、月に1回程度、お母さんに会うことができた。


ガラス越しに。



「元気だった?」



という母の顔は細い。


全然、覇気がない。


生きているのもやっと、という感じだった。



「おかあさ・・・・」


「お母さんね、本当に・・・やってないの・・・」


「うん。分かってる」


「ママは・・・お父さんの事・・殺すわけないんだからぁ・・」


「ママ、泣かないで・・・」



この冤罪をどう晴らすべきなのか・・・。


真犯人を捜さなくてはならなかった。


今まで、ためてあったお金を遣い探偵に調べてもらったり、


おばさんに手伝ってもらったり・・・


できる限り、犯人を見つけようとした。


そんなある日・・・・。



「芽依ちゃん、芽依ちゃん!」


「どしたの?おばさん・・・」


「真犯人、見つかったんだってッ!!!」


「え!!!・・・」



そのとき、既に事件発生から3年経っていた。


お母さん・・・よかった・・・・。





< 41 / 130 >

この作品をシェア

pagetop