Honey Jewel~密な関係~
「どしよ・・・ユウキぃ・・・」
「泣いてンなよぉ~・・・・。ったくバーカ」
そう言って私が少しむかついてユウキに振り向こうとしたとき。
肩を抱き寄せられた。
強引だけど、優しかった。
「ユッ・・・」
「大丈夫だ。叶わない恋だってあるんだよ」
「・・・・そんなの悲しいよ・・・・」
「俺だって・・・悲しいんだよ・・・・」
分かってた。
私を抱きしめる手が・・・
微かに震えていたから。
心配なんだね、ユウキは。
誰よりも近くであの二人を見てきたから・・・・。
だから・・・・。
そのときだった。
沈黙の続いていたヘッドホンから声が聞こえた。
『私・・・思い出したの』
『え・・・・』
『私ね・・・その好きな人が誰だか』
『は・・・・ぃ・・・?』
嘘ッ!!!
誰・・・・・・???
『神谷・・・・よね???』