Honey Jewel～密な関係～

凜さんのことが・・まだ好きなんだ。


そりゃ、忘れられるわけない・・・。



「私は・・・凜さんじゃありませんよ」


「っえ・・・？」


「私は・・・凜さんみたいな優しい人間じゃない」


「お前が凜の何を知ってるって言うんだよ！！！！」



その瞬間、私の頭の中の何かがキレた。


私はコウキくんを突き飛ばした。



「何も知らないわよ！！！知るわけないでしょ！」


「ッ・・・何で・・・」


「あなたは凜さんがいなくなった空間を他の者で埋めようとしている。でもそれは無理なのよ！！！！あなたにとって、凜さんは消えない存在だからッ」


「・・・・消えるわけないだろ・・・あんなに好きだったのに」


「そうでしょ！？だったら周りの人の気持ちも考えなさいよ！あんたのこと心配してるんだからッッ！！！！」



また叫んでしまった。


コウキくんには本当にイライラする。


ダメだ・・・私は・・・。


本当にガサツッ・・・・。



「おい！？何があった！？」



遠くからユウキが走ってきた。


心配そうな面持ちで・・・。



「何？兄貴。俺のこと心配して・・・」


「当たり前だろーがッ！！！！家に滅多に帰ってこないわ、消息が絶ったりするわ！！！」




ユウキ・・・


心配・・・するよね・・・？？？


家族だもんね・・・二人は・・・。