Honey Jewel~密な関係~
私とユウキは、またもリムジンに揺られること、20分。
「着いた・・・・」
私が辿り着いたのは・・・・
「ここに凜さんが・・・眠っている・・」
凜さんのお墓のある、高台。
海も望めて、すごく景色が綺麗な場所。
花がたくさん咲いているところに一つのお墓。
そこには・・・・人影が。
「・・・凜・・・凜」
「コッ・・・」
「静かに!」
ユウキが叫ぼうとしたが、私は止めた。
『二人』の世界に入っている・・・。
「お前をこんなところで独りぼっちになんて・・・させたくなかった」
泣いている・・・あのコウキくんが・・・。
「ずっと・・・俺のそばにいて欲しかった。・・・ずっと・・・隣に・・・」
凜さんが・・・・すごく優しい人だったんだなって思った。
私も・・・お話してみたかった。
どんな人だったんだろう、コウキくんに愛されていた人は。
「・・・ごめん・・・凜・・・ごめんね・・・」
涙が・・・溢れてきた。