Honey Jewel~密な関係~
「お前らには分かんないッ!!俺の気持ちなんて・・・」
「分からないわよ!!!」
私は無意識に叫んでいた。
コウキくんは少し驚いていた。
「分からないから・・・心配なんでしょ?」
「そんなの・・・言い訳に過ぎないだろ。俺は・・・誰からも愛されてない・・・」
「誰からも愛されてなかったら・・・誰もあんたみたいなヤツ心配なんてしないから!」
言い過ぎかもしれないけど・・・。
分かってもらえるまで言うよ?
「少なくとも・・・私は君のこと愛してるよ?」
「えっ・・・」
「お・・・お前ッ・・・」
「意味勘違ってんじゃないわよ?・・・私と君、同じ匂いがするの」
焦ってるユウキを黙らして、私はあの話をし始めた。
親のこと、辛かったこと・・・同じだね、なんて言わない。
ただ・・・自分が一番辛いって思って欲しくない。
辛い人はいっぱいいるし、その人を心配してる人だって辛いの。
もう・・・自分を責めないで。
「・・・・芽依・・・サン・・・」
「ごめん、こんな話・・・」
その後、ユウキとコウキくんと私はリムジンに乗って、
その車内で『あの夢』を見たってワケ。