恋する少年 3rd
にらみ合い、火花を散らす俺たち。
俺の隣にいる勇作はあちゃーって顔して、
雄大は気にすることなく、
プリントを教卓の上においてる。
「はっ、お前も3組!?」
「じゃなきゃココにいないわよ」
「同じクラスかよーッ!!
あぁ、俺の高校ライフは真っ暗決定だ・・・」
「はぁ!? あたしの台詞でしょ!」
* *
と、この最ッ悪な出逢いが、
俺とあさひの出会いだったりする。
ほんと、最悪だな・・・・・
これからどうやって付き合ったか?
それはこの入学より、
あと2ヶ月たったころ。
俺のあさひに対する印象が、
一気に変わったことから始まる。
* *
「だぁりぃー・・・・・」
「ほんとダルそうな声だな。
もう6月なのにまだ5月病か?」
椅子にだらしなく座って、
机にも足をひっかけて目をつぶる。
5月病? 俺まともに風邪すらひいたことねぇよ。
でもそれを勇作に伝えるのもめんどい。
「わかんねぇ。ってか雄大は?」