恋する少年 3rd
ふわふわ、白い何かの中にいるみたいだ。
あったかいくせに、
なんだかとても切なく、苦しい。
『どうでもよくなんかないよ・・・・・・』
ああ、俺だって
どうでもいいと思ってないね。
あさひの彼氏の事だけだったら、
死ぬほどどうでもいいけど。
あさひが関わってるからどうでもよくない。
『元カレ』
『大好きなの・・・・・今でも、
大好きなのぉ~・・・・・・』
無理して、
あさひは“元カレ”と言っていた。
でも本当は、
気持ちが溢れるくらいまだ好きなんだ。
今は好きでいい、だから
さっさとそいつの事
忘れちまえ・・・・・・
「ん・・・・・・・?」
「あ、起きた」
ぼやける視界の中、
どんどんと目がなれてあさひの姿が見えた。