恋する少年 3rd



あさひの体は小さくて、
痩せているのに柔らかかった。


甘い、いい匂いもした。




・・・・・・・・おい。



何、反芻してんだよ!


相手はあさひだぞ!?
あのむかつくあさひだぞ!!




がばっと布団を頭まで上げ、
小さく丸くなって目をつぶる。



もうぜってぇ、あんなことしねーかんな!


ばーかばーか! 勝手に泣いてろ!



頭の中であさひの悪口を言いまくる。


でも、それに反抗するかのように
心臓の音はどんどん煩く音をたてる。



「なんなんだよ、これ・・・・」



   *    *



いかがだったかな。
俺とあさひの馴れ初めは。



あさひも結構かわいいとこあるだろ?



この一件で俺はあさひに落ちた。



ヒュー、ドーン。 だよ。


気づいてからは意識してしゃべりずらかったけど、慣れたらケンカ友達だから一発だ。



告白にいたっては、
勇作に脅されたも同然。


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