恋する少年 3rd
「何してんだよ」
「うわっ!!」
俺の視界にいきなり入ってきた勇作。
勢い良く体を起こすと、
そこには雄大もいた。
「なんだよ・・・・・」
少し膨れて、眉間にしわを寄せながらさりげなく目をそらした。
「さっきあさひちゃんとケンカしてただろ」
「お前らケンカ多いよな」
グッサリ。
心臓になんか刺さったかと
思うくらいの衝撃。
「優しさって知ってる?」
「理由は? またなんかした?」
俺の問いかけをあっさり無視して、
勝手に話を勧める勇作。
雄大は俺の隣の席に座って俺を見てる。
聞く体勢万全ってか?
「なんかさー、明日開いてる?
てっ聞かれて開いてないって言ったらキレた」
素直に話すと、
なんか妙に恥ずかしくて首の後ろをぽりぽり掻いた。