恋する少年 3rd
「あさひちゃんと、
ちゃんと話したほうがいいよ」
そういって足はやに、
勇作は自分の席へと帰っていった。
優等生だからネ。
「よかったな」
声がして顔を上げると、
雄大が微笑みながら俺を見ていた。
「何がよかったの?」
俺ケンカしちゃうし、
馬鹿呼ばわりだし、
オマケに鈍いし・・・・・・(泣)
ほんと何がよかったんだ?
首をかしげると、
雄大がゆっくりと口を開いた。
「いい奴と出会えて、付き合えてよかったな」
「どういうこと?」
「真剣に祐次を想ってるからこそ、
こういうとこで怒れるんだよ。
どうでもよかったら、
そこまで怒らないし気にもなんねぇよ。
愛されててよかったな」
それだけ言うと、
雄大も席へ行ってしまった。
最高に整った顔で、
ニッコリ笑って、
そんなこと言うんじゃねぇよ。