恋する少年 3rd


小さすぎる声の次は、
すごい勢いで顔を上げた。


やっと見えたその子の顔。




小さい顔の割には目がでかくて、
透き通るような肌の白さが印象的だった。




なんか、かわいいかも・・・・・




「どこ見てんのよ、チビ!」



「・・・・・・・・」




・・・・・は?



なんか、幻聴が・・・聞こえたような?


じっとその子の顔を見ていると、
ゆっくりと開かれた口。




「何見てんのよ。
ってゆーか、あんたあたしの頭殴ったのよ?

なんか言うことないの!?」



「え、いや・・・はぁ・・・・・・」



「適当に返してんじゃないわよ!
だいたい小さいんだから無理しないで後ろから見てればいいでしょ!?」



なんだ、コイツ・・・・・



小さいんだからって、


「オメーのがちっこいだろーがぁ!!」






ついにキレた俺の血管。
さっきから黙って聞いてればなんだそれ!!

身長の事を馬鹿にされるのは、許さん。


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