キラキラ☆サン ビーチ
ふぅー、スッキリ。



「愛川、お前さ…場所考えろや」


場所?


ここはロビーの端にあるお土産屋売り場……




「……バカッ…」


「ごめんなさい」


さっきまで新聞のテレビ欄を見ていた部員やフロントにるお兄さんたちがみんなあたしたちに視線を向けていた。


ここがロビーって忘れすぎた。


教室じゃないのにぃー。



教室ならいっくら大声出したって、回りのみんなの声で消し去ってくれるけど……


ここは公共施設。


ましてや、男バスの貸し切りの旅館……




「あたし、もう寝るっ!
おやすみ」


恥ずかしくてこんなとこ長くなんていられないよ。


あたしは鬼から逃げるくらい早く廊下を走って部屋に戻った。








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