キラキラ☆サン ビーチ
今は、部活をやっていないけど中学の頃は『吹奏楽部』だったな。


朝から夜まで練習して、最後の大会は金賞!


…………懐かしい。



「つーか、お前覚えてねぇの?」


「何が?」


何を急に言い出すんだ?
あたし、なにか言ったかな?


「イヤ、覚えていないんならいいや」


「あっそう?」


変な桐谷。
わしゃわしゃ髪を掻いて壁に背中を預け、座り込んでしまった。



「桐谷ー、どーした?」


「なぁ、マジで覚えてねぇの?」


だから何がっだつうの。
こっちは覚えていないんだから、しょうがないでしょ!


「マジでマージーで、覚えてねぇの?」


「覚えてないって言っているでしょーが!
わっからない男だねえ」


「マジかよ…」


ヒザに顔を埋め、なんだか明らかにショックを受けたみたい。







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