キラキラ☆サン ビーチ
しばらく無言の状態が続いたけど……

カチャッと音をたてて、桐谷が出てきた。



「お前は、全く……
場所を考えろよ」


「…………ゴメンナサイ」


またやっちゃった。
ここは旅館なのに、大声で叫んで……


学習能力無さすぎだよ。



「でも……
呼びに来てくれてサンキューな」


「別にっ。
桐谷が花火とか好きそうだなって思って呼びに来ただけだし…

あたしは別に“寂しい”だなんて思っていないからっ!」


寂しいって言っても、ほんの少しだもん。
ほんの少し……


ミジンコくらいだもん。



「行くか」


「行くッ!」


桐谷も来てくれるからこれで花火も楽しめる。


それより、まだ花火が残っているのか?


なんだか残っていないような気が……






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