キラキラ☆サン ビーチ
「ありがとうございました」


元気のいい店員さんに見送られ、あたしたちはファミレスを後にした。


「ねぇ、割り勘にしようよ」


「いいって、ここは奢りだから」


何故か桐谷にお昼代を払ってもらった。


あたしだって一応お金持っている訳なんだし……
払えないことはない。



「少しくらいいいとこ見せてポイント上げたいんだからこれくらい許してくれよ」


「…………」


そんなこと今言う必要無いじゃん。


あたしが何も言えないこと分かっているくせにっ。


桐谷のバカッ。


お昼までは桐谷の隣を普通に歩いて、目を見て話せたけど……


今は1歩後ろ歩いている。


桐谷の隣なんて歩いたら……
ドキドキして絶対話すことなんて出来ない。


あたしって桐谷の事、全然知らないんだな。







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