キラキラ☆サン ビーチ
「愛川ー、どーしたー?」


「べ、別に」



ヤバッ。
今朝の事思い出しちゃった。


荷物を置いたあとは旅館からそう離れていない体育館で練習開始。




「桐谷ー、もう帰りたい」


こんな蒸し暑いとこもう嫌だ。


この休み中は本来バイトとまおと遊ぶ予定だったのに……


桐谷の、桐谷のせいであたしの休みは全部台無し。



あたしだって高校2年なんだよ?


彼氏だって欲しいし、自分でバイトしたお金で買い物にも行きたい。


この合宿中にある夏祭りも行きたかったのに……



「桐谷のせいであたしの休み、台無し」


「悪かったって。
まおちゃんとの約束をキャンセルさせたのも夏祭りに行けないのも…」


「もー最悪」



早く帰りたい。
男子ばっかりのこんな場所。


女友達が誰1人いないこの場所はあたしには辛すぎる。







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