鏡の中の彼と彼女   ~第二章~
「でもな…」


言いにくそうな表情で啓吾は話し始めた

「香織、スタッフとして裏方で働きたい?」


以前、海藤家での鈴木と話していた香織を見て売り場より楽しそうに見えたから

でも、そうなると売り場に誰かを入れなければならない


啓吾は香織との今の状況を壊したくないという気持ちで揺れていた


だから香織本人の意見を尊重しようと思っていた
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