明日への扉
そんな顔を見たら
作ってあげたいって
一瞬、思った。
でも…
やっぱり無理だ。
いくら余りだといっても、チョコを渡すには相当の勇気がいる。
私には、やっぱり出来そうにない。
どうしようもない、弱虫だよ…
「じゃあ、来年な。」
ホームルーム終了と共に、篤史がこっちを向いた。
「えっ… チョコの話?」
「そう。」
「だって… 高校生になるんだよ。合格するかも分からないのに。」
「…絶対合格する。受かってみせる!」
真剣な顔で、自分に言いきかせる様に呟いて、立ち上がった。
「お前も、落ちるなよ!」
ニヤッと笑い、カバンを掴んで離れていった。
作ってあげたいって
一瞬、思った。
でも…
やっぱり無理だ。
いくら余りだといっても、チョコを渡すには相当の勇気がいる。
私には、やっぱり出来そうにない。
どうしようもない、弱虫だよ…
「じゃあ、来年な。」
ホームルーム終了と共に、篤史がこっちを向いた。
「えっ… チョコの話?」
「そう。」
「だって… 高校生になるんだよ。合格するかも分からないのに。」
「…絶対合格する。受かってみせる!」
真剣な顔で、自分に言いきかせる様に呟いて、立ち上がった。
「お前も、落ちるなよ!」
ニヤッと笑い、カバンを掴んで離れていった。