明日への扉
そして翌週、美穂と一緒に合格発表を見に行った。





「落ちてたら… どうしよー…」



不安気な美穂の手を握り、『大丈夫、大丈夫』と繰り返す。




でも私も、不安でイッパイ。




震える手を胸の前で組み、掲示板に近づいて…








「あったー!!」



思わず叫んだ。




「私も、あったよー!」


美穂が抱きついてきて、二人で飛び跳ねた。




「よかったー… 高校も一緒だね。」



「うん!」




ホント良かった…





「あっ、クラスのみんなは?」



篤史は、大丈夫かな。



どうか… どうか…






「あった!」



今度は私が、美穂に抱きつく。



「うちのクラス、全員合格だよ!」



良かったー!





お母さんに電話した後、中学校に行って先生に報告。



玲子も純ちゃんも合格したらしい。



今日は会えなかったけど、また会おうね。




4月から、高校生だ。



美穂が一緒で、ホントに心強い。




そして…



篤史も、同じ高校に行くんだ。








< 109 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop