明日への扉
パコーン… パコーン…




放課後の学校を歩いてると、テニスボールを打つ音が聞こえてきた。



テニスコートで数人が練習している。





「ね、希。私…テニスしようかな…」



美穂の目はテニスコートに向かってる。



「えっ? 中学でやってた卓球じゃないの?」



「今度は違うのやってみたい。ホントはね、中学でもテニスやりたかったんだ。友達に誘われて卓球になったけど。」




いつの間にかテニスコートを囲むネットまで、二人で来ていた。




中にいた人が私達に気付き、近づいてきた。



Tシャツにスコート姿。



歩くたびにスコートが揺れて、可愛い。




「ね、同じクラスじゃない?」



汗をにじませて笑う人は、確かに見覚えがある。



うん、と二人でうなずいた。




「入部希望なら大歓迎だよ! まだ一年生少ないし。」



テニスコートにいたのは全員一年生で、先輩が来るまで練習してたらしい。







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