明日への扉
「女の子にカッコよく見せたいとか、そんな雑念を払うためと… あと、危ないんだよ。テンションが上がるからね。喧嘩も起こりやすいし。」




確かに、炎の周りを歌いながら踊る男子たちは、いつもと違う雰囲気だった。



忍び込んだ女子が、危ない目に遭ったという話も聞いた事がある。







「誰、探してんの〜?」



キョロキョロしてる私に気付き、美穂が脇をつついてくる。




「へへっ…」



だって、高校に入ってから、まともに篤史を見てないんだもん。




「あっ…」



「見つけた?」



「…うん。」




また、背が伸びた気がする。



肩幅も広くなった感じ。



やだ…



ますますカッコ良くなってくよ…







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