明日への扉
翌日の文化祭は、華やかだった。



模擬店やゲーム、演劇部のお芝居やバンド演奏。



ホントにお祭りだ。



明日走る私たちは、今日は何もしなくていい。



美穂と加奈と一緒に、思い切り楽しんだ。







そして、最終日の体育祭。



一年生から三年生までを混ぜた、チーム対抗戦。



三年生の男子先輩が、応援団長をする。




長い学ランが、カッコいいよぉー!





でも運動部は、ずっとチームにいられなかった。



それぞれ役割が与えられ、私たちテニス部はゴール係だった。



一位から三位の人を誘導したり、順位によって点数となる色つきボールを渡したり、結構忙しい。







「あ、私、次だから行くね。」




リレーの召集がかかり、みんなと別れた。




走る順番は、じゃんけんした。




結果、アンカー。



はぁ…



じゃんけん弱いんだよね。



それに他の走者は100メートルなのに、アンカーだけ200メートル走る。




疲れるよ。






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