明日への扉
ちょっと静かになってたグランドに、ワッー!と歓声があがる。



男子のリレーが始まってた。



うちのチームは… 2位だ。


頑張れー!



アンカーのグループには…



篤史が立ってた。



彼は、今1位で走ってる違うチーム。




本当は、自分のチームを応援しないといけないけど。



「頑張れー!」



アンカーが走り出し、思わず声の限り叫ぶ。




私の『頑張れ』は…



やっぱり、大好きな人に向かっていた。



そして、そのままの順番でゴール。




篤史は、走るのも速い。



カッコよすぎだ。







走り終えたアイツを目で追ってると、ドンドン私に近づいてくる。




えっ? なに?




思わず、うつむいた。







< 131 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop