明日への扉
その日の練習は、いつも以上に集中した。
ボールを必死に追いかけてる間は、何もかも忘れられた。
練習を終えた部室には…
チョコの甘い香り。
美穂が口を滑らせたせいで、私のお菓子作りは部員全員に知れ渡った。
そして、みんなからのリクエストを受け、私たちが食べるチョコを作ってきた。
食べやすいように、一口サイズにして、キャンディーみたいにラッピングした。
「おいしー! 希、天才!」
「来年は好きな人に渡せるように、頑張りなよ!」
チョコを食べながら、笑顔で声をかけてくれる、みんな。
「そうだね! 頑張るよ!」
私のチョコは、好きな人へ届くことはない。
でも今は、そう言うのが、一番いい答えだ。
ボールを必死に追いかけてる間は、何もかも忘れられた。
練習を終えた部室には…
チョコの甘い香り。
美穂が口を滑らせたせいで、私のお菓子作りは部員全員に知れ渡った。
そして、みんなからのリクエストを受け、私たちが食べるチョコを作ってきた。
食べやすいように、一口サイズにして、キャンディーみたいにラッピングした。
「おいしー! 希、天才!」
「来年は好きな人に渡せるように、頑張りなよ!」
チョコを食べながら、笑顔で声をかけてくれる、みんな。
「そうだね! 頑張るよ!」
私のチョコは、好きな人へ届くことはない。
でも今は、そう言うのが、一番いい答えだ。