明日への扉
クローバー
「あった?」
「ううん… ないよ…」
「やっぱ、ないんじゃない?」
うずくまって一生懸命探す、美穂と加奈と私。
校舎の間に広がる中庭に、四つ葉のクローバーが多いと、加奈が聞きつけた。
「ねぇ… もう三日目だよ。やっぱり見つけた人は、偶然だったんだよ。」
前かがみの姿勢から体育座りに変え、美穂が小石を投げる。
「…かもね…。」
私も止めて、ブロックに座った。
「何してんだよ、お前ら。」
学ランの足が4本見えて
顔を上げると、山下と篤史だった。
「四つ葉のクローバー、探してんの。」
美穂が答えてくれた。
「知り合いなの?」
山下と普通に話す美穂に、加奈が聞いてる。
「今、同じクラスだし。ていうか、私と希と山下と柴田は、同じ中学でクラスも一緒だったから。」
「そうなんだ…」
加奈が、私たち4人をグルリと見渡す。
二年生になって、美穂と山下と篤史は同じクラスになった。
私は、残念ながら隣のクラス。
「ううん… ないよ…」
「やっぱ、ないんじゃない?」
うずくまって一生懸命探す、美穂と加奈と私。
校舎の間に広がる中庭に、四つ葉のクローバーが多いと、加奈が聞きつけた。
「ねぇ… もう三日目だよ。やっぱり見つけた人は、偶然だったんだよ。」
前かがみの姿勢から体育座りに変え、美穂が小石を投げる。
「…かもね…。」
私も止めて、ブロックに座った。
「何してんだよ、お前ら。」
学ランの足が4本見えて
顔を上げると、山下と篤史だった。
「四つ葉のクローバー、探してんの。」
美穂が答えてくれた。
「知り合いなの?」
山下と普通に話す美穂に、加奈が聞いてる。
「今、同じクラスだし。ていうか、私と希と山下と柴田は、同じ中学でクラスも一緒だったから。」
「そうなんだ…」
加奈が、私たち4人をグルリと見渡す。
二年生になって、美穂と山下と篤史は同じクラスになった。
私は、残念ながら隣のクラス。