明日への扉
中学に入って、まだ数ヶ月なのに。



みんな結構チェックしてるんだ。





「希は、好きな人いないの?」



美穂に聞かれ、みんなの視線が私に集まる。




「うーん… いないかな。」



そう言うと同時に、みんながニヤリと頷く。



「なっ、何よ。何で笑うのよ!」



「だってー… 希、超純情そうだし。そういう事に鈍そうっていうか。」



「もしかして、初恋もまだ?」



仲良くなった分、みんな遠慮なく言ってくる。





「ちょっと! 私だって、初恋の人くらいいるよ! 小学生の時!」



思わず立ち上がって、抗議。




まぁ…



初恋っていっても、完璧片思い。



話しも出来なかったんだよね…







「希! 危ない!!」




えっ? なに?




と思った瞬間、背中に強い衝撃を感じ




気づいたら、床に倒れていた。







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