明日への扉
好きと言いたい
暑い夏休みも終わり、少し涼しくなってきたころ。
この高校で、二回目の体育祭がやって来た。
今年は、100メートル走に出た。
結果は、二位。
一位は、陸上部の人だった。そりゃ、かなわないよね。
そして今度のテニス部の担当は、救護係。
テントの中にいると、膝をすりむいた人が、支えられながら歩いて来た。
保健の先生を手伝って、消毒液を渡す。
「…あれ? 君、去年のリレーで、スッゴく速かった子じゃない?」
しゃがんで手当てをしてると、上から優しい声が降ってきた。
顔を上げると、怪我した人がニッコリ笑って、私を見てた。
「あっ… はい。」
「去年のレース、すっげぇテンション上がったよ! 今年は、二位だったね。」
えっと…
この人、誰なんだろ。
去年のリレーを覚えてて…
今年も、私を見つけてくれたって、こと?
こんなに沢山の、生徒の中から?
この高校で、二回目の体育祭がやって来た。
今年は、100メートル走に出た。
結果は、二位。
一位は、陸上部の人だった。そりゃ、かなわないよね。
そして今度のテニス部の担当は、救護係。
テントの中にいると、膝をすりむいた人が、支えられながら歩いて来た。
保健の先生を手伝って、消毒液を渡す。
「…あれ? 君、去年のリレーで、スッゴく速かった子じゃない?」
しゃがんで手当てをしてると、上から優しい声が降ってきた。
顔を上げると、怪我した人がニッコリ笑って、私を見てた。
「あっ… はい。」
「去年のレース、すっげぇテンション上がったよ! 今年は、二位だったね。」
えっと…
この人、誰なんだろ。
去年のリレーを覚えてて…
今年も、私を見つけてくれたって、こと?
こんなに沢山の、生徒の中から?