明日への扉
「…こんなに軽い奴、いねえよ。 俺こそ…ごめん。」



柴田がボソッと言った。





男の子に謝られたの… 初めてだ。




小学校の男子なんて、掃除はさぼるし、グループ活動でもふざけてばかりだし。


注意すると「ブス!」なんて、いじわるな事ばっかり言ってきて。



私にとってクラスの男子なんて、敵でしかなかった。




柴田は、身長は私と同じくらいなのに。



軽々と私を抱えて、私の足を気遣ってゆっくり歩く。




背中も、広いんだ。




男の子って… 力、強いんだ。







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