明日への扉
でも、仮病を使ってズル休みする勇気もなく。
登山当日を迎えた。
登山と聞いた時はブーイングだったけど、それでも学校を離れてどこかへ行くのは楽しい。
バスの中は、笑い声が溢れてる。
私も、隣の美穂とのおしゃべりに夢中だった。
そのうちバスはクネクネとした山道に入り、体が左右に揺れる。
やばい…
気分悪くなってきた。
何とか気持ちを切り替えようとするけど、そう思い始めるとドンドン嘔気がしてくる。
「どうした? 希?」
口数の少なくなった私の顔を、美穂が覗きこむ。
「ムカムカする… 吐きそ…」
口元を手で押さえる。
登山当日を迎えた。
登山と聞いた時はブーイングだったけど、それでも学校を離れてどこかへ行くのは楽しい。
バスの中は、笑い声が溢れてる。
私も、隣の美穂とのおしゃべりに夢中だった。
そのうちバスはクネクネとした山道に入り、体が左右に揺れる。
やばい…
気分悪くなってきた。
何とか気持ちを切り替えようとするけど、そう思い始めるとドンドン嘔気がしてくる。
「どうした? 希?」
口数の少なくなった私の顔を、美穂が覗きこむ。
「ムカムカする… 吐きそ…」
口元を手で押さえる。