明日への扉
ゴールした人から、それぞれお弁当タイム。



食欲も戻り、お弁当も食べられた。



そしておやつを食べながら、おしゃべり。


楽しくて、お腹が痛くなるくらい笑った。







「そろそろ下山しまーす。トイレに行く者は早めに行って、準備しなさーい。」


先生の声が響く。






「ねぇー… あつしぃー。帰りは一緒に行こうよー。」



近くのグループから甘い声が聞こえてきて、私達はチラッと視線を送る。



同じクラスの中でも華やかな女の子グループの一人が、柴田に声をかけてた。



柴田は運動神経も良くて、秋の運動会でも大活躍だった。



背も伸びて、顔もソコソコ良くて、スポーツマン。



人気が出ない訳がない。



男子の中でも人気者で、男子はみんな、柴田を『篤史』と呼んでいた。



でも女子の中で篤史と呼ぶのは、可愛い華やかな女の子数名だけ。



やっぱり、可愛いと特別に仲良くなれるんだろうか…








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