明日への扉
「ほんとは… めちゃくちゃ恥ずかしいの。柴田に…私が柴田の事好きなんだって、知られるのが恥ずかしい。

知られた後、どんな顔してアイツに会ったらいいのかも、分かんない。今のままなら、ただの同級生として少しは話せる。

チョコを受け取ってもらえるか、もらえないかのレベルじゃないんだ。
私の気持ちをアイツに知られたら… 私が、どうしたらいいか、分からないの。」





「希…」



美穂の悲しそうな顔を見てたら、泣きそうになった。



「ははっ… 情けないねー。 こんな事言ってたら、一生彼氏なんて出来ないね!」



一生懸命笑って、涙を目の奥に戻す。




「わかった。でも私は希のこと、応援してるからね!」



「ありがとう、美穂。見抜かれたなんて、さすがだね。美穂は、うまくいくと良いね!」




二人で、固い握手をした。







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