明日への扉
「治る可能性は、充分あるよ。」



私を見つめる瞳に、そう答えた。



「ほんと?」



ぱぁーっと、ほっぺがピンクに染まる。



「うん、大分体力ついてきたしね。それにね、先生昔、こんな事言われたんだ。

『こうなりたい、なるんだという強い気持ちが、道を開いてくれるんだよ。』

って。それで先生も頑張ったんだ。」





ベッドの端に座り、彼女の手を両手で包んだ。




「舞ちゃんも、元気になりたい、病気を治したいと強く思って頑張れば、元気のモトが体の中に生まれてくるよ!」




「うん! 頑張る!」






朝日に照らされ、微笑む彼女の顔は



女神のように、美しかった。









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