明日への扉
「この前、テレビで見たんだ。スッゴク美味しそうだったの。 希なら、大丈夫だよね!」



純ちゃんは胸の前で手を合わせ、ウットリと目をつぶる。




「うーん… 確か、お菓子の本に載ってた。頑張ってみるよ。」



「やったぁー! ありがと! 希、大好きぃ〜」



いきなり純ちゃんが抱きついてきて、よろけそうになる。



こうやって、素直に嬉しさを表せる純ちゃん。



可愛いな。






以前、美穂の誕生日に、リクエストを受けてアップルパイを作った。



それを放課後、みんなでコッソリ食べた。




それから、みんなの誕生日にリクエストを受けるようになった。





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