明日への扉
「気にしないでよ!その気持ちだけで充分だよ、ほんと嬉しい!」


私の涙声が伝染し…



4人とも泣いてしまった。





「俺… 何か、すっげー悪い事したのかな…」



泣いてる4人の側で、ヒロくんがオタオタしてる。



「そう!ヒロが悪い!今日は私達が乗りたいもの、全部つきあってもらうからね!」



目を真っ赤にした純ちゃんが、ジロリと睨む。



それに怯えるヒロくんを見て、みんなが笑いだした。



「よし、行こう!」



美穂の元気な声で、私たち6人は走り出した。






ジェットコースターで叫び、メリーゴーランドで笑い、おばけ屋敷でビビリ、とにかく思い切り遊んだ。





『柴田に彼女がいる』



その言葉が時々胸を締め付けるけど。



落ち込みそうになる気持ちをグッと引き上げ、一生懸命笑った。




あんなにカッコイイんだもん。




彼女がいて、当たり前だよ…









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