明日への扉
「あ…れ?」



待ち合わせの時計台の下を見て、思わず足が止まる。



男子が…4人いる。




増えたのは…



山下と柴田。




 『ドキン』



うわっ、なんで?


ちょっと…緊張してきた。




「あれ? どうしたのー?」



純ちゃんが駆け寄り、みんなも続く。



「クラスの女子に付き合わされたんだけど、あいつらジェットコースター怖いって、全然乗らなくてさー。ヒロがめっちゃ楽しいって言うから、こっち来た。」



山下がそう言うと、私の隣にいた玲子のほっぺがピンクに染まった。



「よかったね!玲子。」


そっと耳元でささやくと


「希だって良かったじゃん。柴田も来たよ。」



二人でそっと、Vサイン。




それから8人でスタート。



玲子は、さりげなく山下に話しかけてる。



すごいな。



私は久しぶりに近くで柴田を見て、それだけで緊張してしまう。



声をかけるどころか、近くにも寄れない。







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