明日への扉
「さあ、一番怖いジェットコースターに行くよ!」



純ちゃんのリードで歩き出す。



運良く、1番前から私達のグループが座れることになった。



ひ弱なくせに、こういうのは大好きなんだよね。1番前、乗りたいー!!




「1番前に、乗りたい人ー。」



美穂の声に「はーい」と手を上げたのは、私と…柴田。



「おおっ、決まり。じゃあ、お前ら2人な。」


迷う暇もなくヒロくんに背中を押され、ストンとシートに座った。




ええっ、柴田が隣? 横、向けないよ。


どうしよっ…





顔を上げると、白いレールが見えた。




そう、今は大好きなジェットコースターを楽しむんだ! せっかく1番前に座れたんだよ!



そんな風に思ったら、ワクワクしてきた。





ふと後ろが気になって、振り向いた。



玲子は山下と座ってて、何か話してる。



あの2人、うまくいくかなぁ…






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