明日への扉
「ふふっ…」



何だか嬉しくて、笑ってしまう。




「何だよ、気持ち悪いな。」



柴田の声、久しぶりに聞いた。



「だって、1番前なんだよ。嬉しいじゃん!」



「怖くないのか?」



「全然。大好きだもん!」



「へえー…」



そして今度は、柴田がククッと笑った。



「なによ?」


「いや…」




そこで、体がガクンと揺れた。


ジェットコースターが動きだした。




私はキャーキャー騒いで、思い切り笑った。



そして、あっという間に戻ってきてしまった。





「あー、楽しかった!!」



「うるさいよ、耳痛え…」


そう言う柴田は笑ってる。




「いいじゃん、私は叫んで楽しむの! ほら、降りてよ!」



「はいはい…」






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