明日への扉
「俺ら一緒に座りたいから、篤史、石川の横に行けよ。」



ヒロくんが純ちゃんと座り、柴田を私の方に押した。



柴田はポリポリと頭をかき、仕方なく私の隣に座る。





ち…近いんですけど。



さっきは勢いのあるジェットコースターだったから、どうにか良かったけど。



今度は静かな観覧車。



そして目の前には、ラブラブなヒロくんと純ちゃん。





……目のやり場に困るんですけど。



それに大きく動くと柴田に触れてしまうから、動きもぎごちない。





えーん…



どうしよう…








「…なあ…」



「えっ、えっ?」



急に柴田の声がして飛び上がり、チラッとアイツを見る。







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