明日への扉
そりゃ、友達に彼氏ができたら、寂しい気持ちや置いてきぼりにされた気持ちもあるけど。




美穂は私の中学生活を変えてくれた、大切な人。



美穂の泣いてる顔より、笑ってる顔を見たい。だから…



「うん、幸せになってほしい。」



素直にそう思えて、にっこり笑った。




「…そっか…」



柴田はそれだけ言って、外の景色に視線を移した。






一瞬、観覧車に止まって欲しいと思った。



柴田と一緒に遊園地で遊んで、話をして。



今日がこんなに幸せな日になるなんて、思わなかった。



みんなのお陰だね。



今だって、彼の側に座ってると思うと、ドキドキしてくる。




柴田に彼女がいても、この気持ちは止められなくて。




やっぱり、彼が好き。





篤史が……好き。







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