明日への扉
数日後、篤史と山下、美穂と私の4人は理科準備室にいた。



何故かというと、担任が理科担当だからで。



今日は、選挙の打ち合わせ。




「柴田の応援者は、山下か。…やっと決まったな。」


先生は男子二人を見て、笑ってる。



「これを頼むのが、嫌だったんだ…」


篤史がブツブツ言ってる。




全校生徒の前で一緒に話さなければならない応援者は、みんな嫌がる。




「女子は、すんなり決まったな。」



「投票前から決めてたんです。どちらかが選ばれたら、もう1人が応援者になろうって。 ねっ?」



二人で、ニッコリうなずく。





それから、1週間の選挙活動について、先生が説明する。




「じゃあ、立候補の2人は、こっちの書類に記入して。」



篤史と美穂が、机に向かう。





暇になった私は、準備室をグルリと見渡した。





ビーカー、フラスコ、アルコールランプ……



実験に使う道具が、ズラリと並んでる。







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