明日への扉
「同窓会の通知、来た?」



「あぁ… ちょうど今実家に来て、見つけたとこ。」



「どうする? 行く?」



美穂の声は、弾んでる。




行きたいんだ。




「うーん… でもさ、話題についていけないんだよね。」




数年前、小学校の同窓会で懲りた。



女の友達は、やはり結婚している人が多く、夫、子ども、姑、そんな話題が多い。




独身の私はついていけず、そのうち男子と仕事の話なんかしちゃって。




正直、あまり面白くなかった。





「いいじゃん、今度は私もいるんだから。 中3のクラス、楽しかったじゃん。」



美穂も独身で、バリバリ働いてる。




「玲子の話だと、結構集まるらしいよー。 会いたくないー?」




「そりゃ… 玲子や純ちゃんには会いたいよ。」



「他にもさぁー…」



「何のことよ?」



美穂の言いたい事は、分かってる。


ココアを一口飲んで、息を整える。






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