明日への扉
席がえ
短い秋も終わり、冬休みに入った。
でも今年は受験勉強。
しばらく2つの高校で迷ってたけど、徐々に気持ちは固まりつつあった。
「おはよー、寒いねー!」
3学期が始まり、また教室が賑やかになる。
「最後だからさー、近くになりたいよね。」
今日は最後の席がえ。
玲子の声に、仲良し4人組みは頷く。
順番にクジを引き、私の番になった。
番号は、23番。
23…23…
黒板の中で、番号を探す。
あった!
…………えっ……
見つけた番号の横には、もう名前が書いてある。
『柴田』って…
うそ…
篤史の、となり?
最後に…隣の席になれたの?
自然に顔が緩みそうになるのを、必死に押さえた。
でも今年は受験勉強。
しばらく2つの高校で迷ってたけど、徐々に気持ちは固まりつつあった。
「おはよー、寒いねー!」
3学期が始まり、また教室が賑やかになる。
「最後だからさー、近くになりたいよね。」
今日は最後の席がえ。
玲子の声に、仲良し4人組みは頷く。
順番にクジを引き、私の番になった。
番号は、23番。
23…23…
黒板の中で、番号を探す。
あった!
…………えっ……
見つけた番号の横には、もう名前が書いてある。
『柴田』って…
うそ…
篤史の、となり?
最後に…隣の席になれたの?
自然に顔が緩みそうになるのを、必死に押さえた。