明日への扉
プレゼント
『シャカ シャカ…』
カイロを振って、握りしめる。
ううっ、寒いよー…
昨日の夜から降り始めた雪は、朝になって真っ白な世界を作った。
見てると綺麗なんだけど、寒いのが苦手な私には、ちょっと辛い。
最近は授業の前にミニテストがあって、早く行かなきゃならないし。
「おーい、松田、柴田。雪かきに行ってくれー!」
先生が教室の入り口から叫ぶ。
しばらくすると、大きな身体を小さくして、先生と二人が戻ってきた。
「じゃあ、テスト始めるぞー。」
先生がプリントを配り始める。
「寒っ!」
篤史が隣に座ると、彼を包んでた冷たい空気が、私の方にも流れてくる。
そして黒い学ランの腕が視界に入ってきて、机の端に何かを置いた。
「あっ……」
それは、手のひらサイズの
雪だるま。
二人の机の境界線ギリギリに
でも私の机に、ちょこんと座ってる。
カイロを振って、握りしめる。
ううっ、寒いよー…
昨日の夜から降り始めた雪は、朝になって真っ白な世界を作った。
見てると綺麗なんだけど、寒いのが苦手な私には、ちょっと辛い。
最近は授業の前にミニテストがあって、早く行かなきゃならないし。
「おーい、松田、柴田。雪かきに行ってくれー!」
先生が教室の入り口から叫ぶ。
しばらくすると、大きな身体を小さくして、先生と二人が戻ってきた。
「じゃあ、テスト始めるぞー。」
先生がプリントを配り始める。
「寒っ!」
篤史が隣に座ると、彼を包んでた冷たい空気が、私の方にも流れてくる。
そして黒い学ランの腕が視界に入ってきて、机の端に何かを置いた。
「あっ……」
それは、手のひらサイズの
雪だるま。
二人の机の境界線ギリギリに
でも私の机に、ちょこんと座ってる。