明日への扉
「はい、始めて!」



先生の声で前の二人も姿勢を戻し、私たちもプリントの問題に向かった。





篤史…



今、優しいって言おうとしたの?



私が優しいって、思ってくれてたの?



好きな気持ちを知られるのが怖くて。



逆にツンツンした態度ばかりとってたのに。






プリントはフニャフニャして書きにくかったけど。



でもこれは、大切な宝物。



この水は、篤史が作ってくれた雪だるまが、形を変えたものだから…







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