紫陽花
どんなに愛情をそそいでも想いを向けてくれない彼女が雨は受け入れられなかったのです

その気持ちはいつの間にか大きな黒い塊になり彼女と雨に暗い影を落としていました

雲はそんな雨の気持ちも痛いほどわかっていました好きな相手に振り向いてもらえない事がどんなに辛いことか

雲は雨の苛立ちも充分見てきてわかっていたのです
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