紫陽花
雨は決心しました彼女の恋を応援する事を

どんなに自分が降り注ぎ美しい雨化粧を施しながらも水源に写るその姿は
はかなげで今にも消えてしまいそうでした

雨もまた彼女の笑顔が見たいのです哀しそうに笑う顔ではなく嬉しそうに笑う顔が見たいのです

もう影に隠れてひっそりと泣く彼女をこれ以上見ていられなかったのです
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