Once again

その日からの2週間は今までと同じ毎日で

だけど今までとは違う何かを感じて過ごして…



この半年の間
当たり前に過ごしてきた同じ時間の中で

蘭が出した答えは…





『あたし…やっぱり行けないよ』

「お前わかってんの?俺遠距離とか無理って言ったよな?」

『わかってる…けど』

「って事は、別れるって事なわけ?」

『晶、聞いて』

「…なに」

『あたし休みになったら必ず会いに行くし、電話とかメールも必ず毎日するから…』

「んなの意味ねぇし」

『何で?!』

「まぢ意味ねぇんだって…一緒にいなきゃ」

『だけどっ…』

「会いたい時に会えないのは我慢できないって言ってんだよ」

『晶…』

「だから…もう無理だろ……お前が来ないなら」

『っ…ぅっ…』





離れた後の寂しさに勝てる自信がなかった


会えない時間を一人きりで過ごす自信がなかった


蘭が傍にいない毎日を耐えきる自信がなかった



俺は好きになりすぎて
全てが我慢できなかった




だから…





「明日で…最後な」

『っ…うぅっ…』





……別れる選択を選んだ

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