元ヤンキー弟の後輩~最愛の人~
何度掛けても出ない
俺は着替えて家を出た
走って彩の家に向かう
家にいてくれ…
携帯で時間を見る
まだ7時前…
ちょっと躊躇いながらベルを鳴らす
何度か鳴らした
ガチャ…
玄関に龍也さんが出てきた
「何や‥貴志か。どうしたんや息きらして」
「龍也さん‥彩さん帰ってませんか?」
「彩姉?帰って来てないで‥お前んとこ行ったんちゃうんか」
「‥昨日は一緒やったんですけど‥別れるって書いた手紙が置いてあって‥何も言わずいなくなってたんです」
「貴志‥お前‥彩姉に何かしたんか!」
「いや…分からないです…」
「分からへんってどういうことやねん」