元ヤンキー弟の後輩~最愛の人~
お父さんがいなくてお母さんは女手一つで私と龍也を育ててくれた
お母さんが必死になって頑張ってくれていたから私も龍也も欲しいものは自分でバイトしてから買った
働く様になってからは家計を助けながらいつか結婚する時の為に貯金もこつこつ貯めた
お父さんは
どんな思いで私達が暮らしてきたか知らないのに…
…でも…
ずっと頭を下げてるお父さんを見ていると
私に頼むなんて余程困っているんやろうな…
そう思うとお父さんに聞いていた…
「…いくら…必要…なんですか…」
「…貸してくれるんか…ありがとう…10万…あれば…」
「…わかりました…じゃ…ちょっと待ってて下さい…」