夢の続き。

俺のベッドは狭い
2人で寝るには狭い


だから1人で寝るには
無駄に広い



俺は寒がりで
もぐってすぐのベッドは
ほんと冷たい


だからいつも先に
里美があっためてくれてた





「うー、まぢ冷たい」



だけど今はいない


毎晩あったくなるまで
1人で我慢する


じっと動かないで待つ








「寒ぃ…まぢで」







いつになったら
あったかくなんだろ








「…寝よ」








仕方ないから
今夜も寝ることにする


寝てる時だけは
里美を忘れられるから








『ねぇ、靴下はいて寝れば?』

「いや」

『寒いんでしょ?』

「お前いるから平気」

『なにそれ』

「お前いれば平気なの」

『湯タンポ?あたし』

「俺だけの湯タンポ」

『うん、わかった』

「…里美?」

『なに?』

「ずっといて」

『うん、結城もね』

「うん、いる…ずっと」








また出てきた


何で毎晩出てくんだよ

夢ん中だけ出てくんなよ

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